今更ながらギー、
最近はコストコや輸入食品、オーガニック食品を扱うお店、ネットなどギーをよく目にするようになりました。数年前から国内外のタレントや美容に敏感な女性たちの間で「次なるココナッツオイル」や「スーパーオイル」と人気を集めていたギー(ghee)。
ギーはアーユルヴェーダで万能オイルとして何千年も利用されてきました。アーユルヴェーダの目のトリートメント「ネトラバスティ」のオイルとして有名です。
バターから水分やタンパク質などの不純物を取り除いた純粋なオイルで、甘く香ばしい香りで酸化しにくく、長期保存が可能です。
アーユルヴェーダの古典書「チャラカサンヒター」には「ギーは記憶力、知力、消化力、精力、オージャス(活力)を高める効果がある」又、「解毒、解熱、疲労回復、滋養強壮などの作用もあり、ギーはその用い方により無数の効果をあげることができる」という記述があるそうです。
このようにアーユルヴェーダにおいてギーは最も優れたオイルとされ、料理はもちろんマッサージや治療のために万能薬であり、宗教儀式などでも使われる神聖なものでもあるのです。
そんなギーの主な効果とは・・・
1、 消化機能を促進
ギーに含まれる短鎖脂肪酸が消化器官の粘膜を刺激して水分、ミネラルの吸収を促進、消化器官を活発にさせます。
2、免疫機能を高める
バターに多く含まれるプチル酸(酪酸)が豊富なギーは免疫機能に働きかけます。免疫細胞の一つであるT細胞(ウィルスや癌細胞から体を守る)を増やす働きがあります。
癌予防、炎症、アレルギー症状を緩和させることができます。
3、脂肪燃焼効果
脂肪を分解、燃焼を促進する共役リノール酸やすぐにエネルギーに変わるため脂肪として蓄積されにくくする中鎖脂肪酸を多く含むので、ダイエット効果をもたらしてくれます。
4、アンチエイジング効果
ビタミンA.D.Eを豊富に含み、抗酸化作用が高い。
抗酸化作用は体内のサビつきを防止するので、シミ、しわ、たるみなどのお肌の老化、生活習慣病の予防や改善にも効果が期待できます。
ギーは中からも外からも効果がありますが、お肌に塗れば美肌、滋養効果があります。
5、腸内環境を整える
短鎖脂肪酸は腸内の悪玉菌の増殖を防ぎ、腸内環境を整える効果があります。大腸のぜん動運動を促進させ、便通を改善してくれます。
免疫細胞の70%が腸内にいると言われ、腸内環境を良好に保つことが免疫力をあげ、病気を予防するカギになります!
どうでしたか?こんなすごい効果がたくさんのギーを世の中がほっておくはずありませんね。最近はヨガの人気もあって皆さんよく知っています。私も今更ながらギーに目覚め、ギー生活しています。アーユルヴェーダを始めた頃は生活に取り入れていましたが、いつの間にか忘れていました。皆さんはもうギー試されましたか?
ギーの使用方法
料理に
・パンに塗ったり、炒め物など調理用オイルとして。
・カレーライスのライス(4人分に小さじ2杯ほど)に混ぜてもおいしいです(ターメリックを小さじ1/4くらい入れるとより本格的に)
・白湯やホットミルク(←おいしい!)に小さじ1杯ほど入れて飲むと便秘解消に。
*いくらよいオイルとはいえ、取りすぎにはご注意ください。
お顔やボディのマッサージオイルに
独特なバターの香りがあるので少々気になります。なので、部分的な使用をお勧めします。
私はまぶたや目の周りに塗ったり、お鼻の中に塗るとお鼻の乾燥にも。
傷や軽度のやけどに
ギーには消炎、治癒効果があるので、回復が早く、傷あとが残りにくくなります。